和型の瓦による入母屋屋根・鬼瓦、銅板が煌びやかな下屋や鎖樋、大工の木工事の技術の高さを物語る化粧造り、玄関先の格天井、造作の下駄箱や建具、欅の差し鴨居に鏡板・・・日本の伝統的な素材や技法を上げれば枚挙に暇がない和の邸宅。竣工した瞬間はもちろんのこと、素材の色や風合いの変化により、「経年美化」を感じられるのが和の建物の素晴らしい特徴。きっとこの家も、銅板屋根に緑青が吹く(銅が参加して緑みがかってくる状態)頃に、さらなる美しさをたたえることでしょう。
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