粋の大切にしている和の概念は、何も日本建築だけに留まるものではありません。こちらのお宅では、深い水平の軒によって内と外との連続性を作り出し、境界が曖昧になることで自然と融けあう和の世界観を表現しました。丁度その軒を見上げる位置に配したダイニングでは、軒と壁とで囲われた籠った感覚を得られます。大きな窓を設けるだけが最良ではなく、屋根・壁・窓のバランスこそ重要であることが分かる好事例です。
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